建設足場用の荷揚げ機とは?種類や特徴、安全に使用するためのポイント
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建設足場用の荷揚げ機とは?種類や特徴、安全に使用するためのポイントを解説

建設現場や改修工事の現場では、重量がかさむ多くの足場や建築資材、工具などを高所へ運搬する必要があります。
しかし、これらの足場や資材を人力だけで搬送すると、多くの時間と労力がかかるだけではなく、作業員への負担増加や労働災害につながる恐れがあります。
そこで活躍しているのが「足場用荷揚げ機」などの昇降機器です。
足場用荷揚げ機は資材を効率よく高所へ運搬するための昇降機器であり、足場工事や外壁改修工事、屋根工事など幅広い現場で使用されています。
当社でもレンタルや販売を行っている信和株式会社製の「ランディングボックス」を含む足場用荷揚げ機の役割や種類、安全に使用するためのポイントについて解説します。
建設足場用の荷揚げ機とは?
建設足場用の荷揚げ機は、建設現場の足場に設置して資材を効率よく高所へ持ち上げるための昇降機械です。
例えば、ランディングボックスであれば最大積載荷重が150㎏なので、踏板4018(約13.1kg〜14.4kg)約10枚を1分間で約13.5m一気に引き上げることができます。
人間がどう頑張っても1分で約150㎏の物を13.5mまで持って上がることは不可能です。
載せられる主なもの
- 足場部材:支柱、手すり、ブラケット、踏板、クランプなどの仮設資材
- 建築資材:タイル、レンガ、セメント袋、塗装缶、防水材など
- 工具・機械類:電動工具、コンプレッサー、溶接機、延長コードなど(ボックス内に収まるサイズのもの)
- 廃棄物・ガラ:解体や作業で出たゴミやガラ(ガラ袋にまとめた状態) など
建設現場や改修工事の現場では、重量がある様々な資材などを地面から上階へ搬送する必要があります。
目的に合った荷揚げ機を有効活用することで、人力による運搬作業を減らし、作業効率を大幅に向上させることができます。
載せられないもの
- 人(作業員):基本的に建設足場用の荷揚げ機であり、人間が乗って昇降することは法律および安全上絶対禁止事項
- 重量制限を超えるもの:設定されている重量制限以上の積載は、故障やチェーン切れ、部材落下の原因となるので危険
- ボックスから極端にはみ出す長尺物:昇降中に足場や建物に接触して事故につながる恐れがあるため、しっかりと固定するか、サイズを収めるようにする必要あり
各荷揚げ機の注意事項を確認して正しい使い方を行ってください。
荷揚げ機が必要な理由
作業効率の向上
近年の建設現場では、人手不足や作業時間の短縮などが大きな課題となっています。
荷揚げ機を利用することで、
- 資材搬送時間の短縮
- 作業員の負担軽減
- 少人数施工への対応
が可能になり、現場で抱える課題を解消することができます。
特に中高層建築物の改修工事では、荷揚げ機の使用有無によって施工効率が大きく変わります。
安全性の向上
重量物の資材などを階段や足場上で運搬を繰り返すと、
- 作業員の転倒リスク増加
- 作業員の腰痛などの増加
- 作業員や資材の落下リスク増加
などの色々な危険要素のリスクが高まります。
荷揚げ機を活用することで、作業員が重量物を持ち運ぶ時間やリスクを減らし、安全な作業環境づくりを目指すことができます。
工期短縮
資材搬送にかかる時間を削減できるため、工事全体の工程短縮にもつながります。
特に大規模修繕工事やマンション改修工事では、大きな効果を発揮します。
荷揚げ機の主な種類
チェーンブロック式荷揚げ機
チェーンブロック式の電動足場用荷揚げ機は、足場の単管パイプなどに直接取り付けて、資材や工具を安全に上方へ引き上げるための揚重・荷役装置です。
当社でレンタルや販売でも取り扱っている「ランディングボックス」がこの種類となります。
特徴
- 安全に大量の資材などを荷揚げすることができる
- 狭小地や高層建築物での荷揚げが可能
- 工期短縮効果が高い
- 利用時に届け出不要、操作に資格も不要
使用例
- 足場工事
代表的なメーカー・機種
- 信和株式会社:「ランディングボックス」足場設置型荷揚げ機・足場作業用簡易リフト
仮設足場にクランプ等で固定して資材を垂直搬送するための電動ウインチ付きリフト
最大揚程:30mタイプ/ 50mタイプ 最大積載荷重:150㎏ 昇降スピード:13.5m/分

ウインチ式荷揚げ機
ウインチ式荷揚げ機は、モーターでワイヤーロープを巻き取り、建築資材や荷物を高所へ安全に吊り上げるための機械です。
特徴
- 比較的コンパクト
- 設置しやすい
- 多くの現場で採用されている
使用例
- 足場工事
- 塗装工事
- 防水工事
- 太陽光設置工事
代表的なメーカー・機種
- ユニパー株式会社: 足場設置型の垂直式荷揚げ機「スペースリフト」 静音・高速タイプの「疾風(はやて)ウインチ」など
- 京セラ インダストリアルツールズ株式会社: 建設現場や屋内の倉庫などで資材の揚げ降ろしに便利な「ウインチ」

スライド式荷揚げ機
スライド式荷揚げ機(電動式のはしご上荷揚げ機)は、建築現場などで資材を高い場所へ効率よく持ち上げるための電動リフトです。
特徴
- 安定性が高い
- 屋根工事との相性が良い
- 長尺物の搬送に適している
使用例
- 屋根材搬入
- 太陽光パネル搬入
- 外壁材搬入
代表的なメーカー・機種
- トーヨーコーケン株式会社:太陽光パネル、ボード、瓦の荷揚げなどに便利な「マイティスライダー」など
足場工事での荷揚げ機の活用例
足場材の搬送
- 支柱
- 布材
- 手すり
- 足場板
などの資材を効率的に搬送することができます。
塗装工事
塗料缶や工具類を搬送する際に利用されます。
作業員が資材を持って昇降する必要が減るため、安全性向上にもつながります。
防水工事
防水材や施工機材を屋上へ安全に運搬する際に活躍します。
大規模修繕工事
マンションやビルの改修工事では、大量の資材搬送が頻繁に発生するため、荷揚げ機は欠かせない設備となっています。
荷揚げ機 使用時/使用前の注意点
荷揚げ機は野外で使用する設備でありながら、機械系統を有する機器設備のため取扱いには注意が必要です。
特に電気系統は雨に弱いため雨天時の作業進行判断、事前の点検や雨対策をしておくことが重要です。
判断や点検を怠ると、部品が故障して現場作業中に突然動かなくなることもあります。
工事の工程に影響が出たり、修理代費用がかさむ場合もあるので注意しましょう。
上記内容も併せて注意する事項を上げておきます。
以下の内容を遵守し、機器毎に設定されている積載荷重や注意事項を必ず確認してから使用するようにしましょう。
◆ 最大積載荷重を守る
各社 各荷揚げ機ごとに必ず『最大積載荷重』が定められています。
定格荷重を超えて使用すると、
- ワイヤー切断・チェーン切断
- モーター故障
- 荷台・積載物落下 など
重大事故につながる可能性があります。
必ず『最大積載荷重』以下の荷物の搬送で使用するようにしましょう。
◆ 積荷の固定を確実に行う
運搬中に積載している資材などが動くと、
- 荷崩れ
- 落下事故
- 接触事故
が発生する恐れがあります。
積荷は確実に固定し、細かい部材などは荷台から落ちない様にまず養生してから積載し、落下しないように固定しましょう。
◆ 作業区域へ立ち入らない
荷揚げ中の荷揚げ機の下には絶対に人が入らないように、注意喚起の看板などを掲示するなどして対策を行ってください。
万が一荷揚げ機や資材などが落下した場合、大きな災害につながります。

◆ 使用前点検を行う
毎日の作業前には、
- ワイヤーロープ・チェーン
- フック
- ブレーキ
- モーター
- 操作スイッチ
- 充填不足
などの点検を怠らず必ず実施するようにして、事故や災害が起こらない様にしましょう。
◆ 異常を感じた時は作業を中止して点検を行う
作業中に異常を感じたり、異常音がした場合は、必ず作業を一旦中断し、荷揚げ機の点検を行ってください。
- 重量超過
- 充電不足
- コードの不適切な扱いによる断線
- 降雨による異常
こういったトラブルも多く、異常に気が付かないまま作業を続けると動かなくなったり、大事故に繋がる可能性もあります。
原因が不明な時は、製造メーカーへ問い合わせしてください。
◆ 雨天時には注意が必要!!
- 感電の危険:内部に雨水が侵入すると漏電や感電、電気回路のショートによる誤作動を引き起こす可能性あり
- スリップと荷崩れ:資材などが濡れることで摩擦抵抗が著しく低下し、搬送中に荷物が滑り落ちる危険性あり
- ワイヤーの乱巻き・錆び:ワイヤーロープが雨で濡れた状態で巻き取られると、ドラム上での不規則な重なり(乱巻き)を誘発しやすくなり、摩耗や断線の原因となる
◆ 雨天時などの厳守すべき安全対策
- 作業中止の判断基準:「降雨量が1時間に50mm以上」の大雨時や、風速10m/s以上の強風時は直ちに屋根上作業や電動工具の使用を中止する 厚生労働省 参照
- 現場責任者の判断:「危険」と判断した場合は速やかに作業を中断する
- 電気系統の雨よけ:電気系統は直接雨がかからない様に専用のカバーなどで養生する
- 濡れた手などで操作禁止:感電リスクが上がるので絶対に避ける
- 資材の養生:荷揚げ時にスリップや荷崩れを起こさないために防水対策を行う
荷揚げ機に関するよくある質問
Q. 荷揚げ機とクレーンの違いは何ですか?
クレーンは大型資材を広範囲に移動できる設備です。
一方で荷揚げ機は、比較的限定された範囲で資材を垂直方向に搬送する機械です。
Q. 荷揚げ機はどの現場でも使用できますか?
現場条件によって異なります。
- 設置スペース
- 建物形状
- 電源設備
などを考慮して選定する必要があります。
Q. 足場への設置は可能ですか?
荷揚げ機の種類によって、足場へ取り付けて使用することができます。
ただし現場に合わせた十分な強度確認や設置基準の遵守が必要です。
Q. 雨天時の利用は可能ですか?
雨天時に荷揚げ機(瓦揚げ機、リフト、ウインチなど)を使用することは、感電やスリップによる落下事故、機械故障の重大なリスクを伴うため、原則として極めて慎重な判断(または作業中止)が必要です。
レンタルなどで荷揚げ機を利用している場合、雨による故障で後日高額な修理代を請求されることもありますので、雨天時には作業中止する。また万が一の対策として、雨対策も行っている方が良いでしょう。
まとめ
荷揚げ機は、建設現場における資材搬送の効率化と安全性向上を支える重要な設備です。
特に足場工事や改修工事では、
- 作業効率向上
- 工期短縮
- 作業員の負担軽減
- 労働災害防止
といった多くのメリットがあります。
一方で、荷揚げ機は使用方法を誤ると重大事故につながる危険性もあります。
荷揚げ機を使用する際には、最大積載荷重の遵守や日常点検を徹底し、雨天時には極力使用しない様にするなど安全な運用を心掛けることが大切です。
適切な荷揚げ機の選定と安全管理によって、より効率的で安全な現場づくりを実現しましょう。
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