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足場工事用シート メッシュシート「1類」と「2類」とは?

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足場工事用シートのメッシュシート「1類」と「2類」とは?

建設現場や改修工事、修繕現場で見かける足場の工事用シートの中で、メッシュシートには「1類」と「2類」という区分があります。
どちらも飛散防止や安全対策のために使用されますが、強度や用途、法的な位置付けに違いがあります。

この記事では、メッシュシートの1類・2類の違いと関連法令について詳しく解説します。

足場工事 足場工事用シート メッシュシート 1類 2類 足場

足場工事用シートとは

足場工事用シート(養生シート)とは、建設現場の足場外周に設置される「メッシュシート(飛来落下物防止ネット)」「防音シート」「防炎シート」のことで、主に下記のような役割があります。

  • 工具や資材の落下防止
  • 塗料や粉じんの飛散防止
  • 作業員及び、通行人や近隣建物への安全対策
  • 景観への配慮
  • 火災発生時の延焼防止(防炎シート)
  • 騒音軽減(防音シート) など

工事内容や周辺の環境に応じて適切なシートを選択する必要があります。

メッシュシート

メッシュシートは名前のごとく、網目状の養生シート(飛散防止ネット)のことです。
外壁塗装の塗料や、泉盛寺の水しぶきなどが周囲へ飛び散るのを防ぎます。です。ほこりなどの粉塵防止には向いていません。
網目状になっていることから、通気性に優れており、防音シートやブルーシートなど目の詰まったシートに比べると風の通り抜けがしやすく、足場が風で倒れる危険性を減らします。
光を通す採光性にも優れていることから、作業現場が暗くなりにくく、また、外から足場内部の様子が確認しやすく防犯性に優れたシートもあります。
軽量で扱いやすく、取り付けや取り外しがしやすいだけでなく、台風養生時の折り畳みもしやすいです。

防音シート

防音効果が施された養生シートのことです。
解体工事などかなりの騒音が予想される現場で音の拡散を防ぐことや、解体時に巻き上がる埃の拡散も防げます。
防音シートは通気性がないため、強風で足場が倒壊するリスクもあり、強風が起こりやすい地域での使用は向いていません。

防炎シート

防炎規制対象の建築物の工事では、防炎素材の養生シートを使用することが義務付けられています。
消防法に基づく消防庁認定の防炎テスト基準や日本防炎協会の規格(JIS A 8952など)に合格した製品を使用します。

※参考コラム:建築現場などで火災を防ぐ『防火(材料)』と『防炎(材料)』について

今回はこの中からメッシュシートでよく聞かれる「1類」「2類」について詳しく確認していきましょう。

メッシュシートの「1類」と「2類」の違い

項目 1類 メッシュシート 2類 メッシュシート
JIS規格の定義 シート単体で飛来物や落下物による危害防止が可能 シートと金網等を併用して危害防止が可能
耐貫通性試験 あり(約5kgの鋼管を高さ3〜4mから落としても貫通しない強度) なし(単体での耐貫通強度は求められない)
引張強度基準

高い(シート単体で衝撃を支えるため)
引張強度(N)×伸度(mm)➡
3枚平均49,000以上
1枚の最低値44,100以上

ハトメ強度(N)➡ 2.45×ハトメピッチ

1類に比べると低い(主に飛散・目隠し用、軽量性重視)
引張強度(N)➡ 490以上
(50㎏の力で引っ張っても破れない強度)

ハトメ強度(N)➡ 1.47×ハトメピッチ

防炎性能試験 あり(1類・2類とも同一の厳しい基準をクリア) あり(防炎性能自体は1類と同じ)
用途

高耐久で強風にも対応 大型建築工事、長期工事
高層ビルや高層ビルの建設現場など
外的衝撃や強風が予想される場所に使用

軽量で取り扱いが容易 短期間の工事、小規模建築
低層住宅の改修工事や屋内作業など
比較的安全性が高い現場で広く使用

 ※ N(ニュートン)1N ≒ 0.1kgf 
 ※ ハトメ強度 1mmあたりの必要強度換算係数 
  2類シート 例)ハトメピッチ300mm 1.47×300=441N以上必要 / ハトメピッチ450mm 1.47×450=661.5N以上 必要

2類シートには認定試験がないと言われるのは何故か?

2類シートは軽量で扱いやすく、外壁塗装の「塗料の飛散防止」や「目隠し」などを主目的として戸建て住宅や低層エリアで広く普及されています。
実は2類のメッシュシートには、単体の「耐貫通性試験」がありません。
JIS規格の定義としては、「金網等を併用して使うこと」であり、飛来物や落下物などを受け止める役割自体は金網側が担っているため、2類シート単体に対して「重い鉄パイプを落としてシートを突き破らない」を調べる耐貫通試験を行う必要がそもそもないと規定されています。
試験がないため、明確に「2類シート」と表示をせずに「2類シート相当品」などと記載して販売するメーカーがあるのもこれが理由です。

但し、防炎性能試験に関しては、1類も2類も必要で、消防法に基づく消防庁認定の防炎テスト基準や日本防炎協会の規格(JIS A 8952など)に合格した製品となっております。

防炎試験と性能の概要

  • 防炎性能:小さな火源が接しても容易に燃え上がらず、着火しても燃え広がない性質
  • 規格/基準:消防法に基づく消防庁認定の防炎テスト基準や日本防炎協会の規格(JIS A 8952) 防炎製品性能試験の合格しているもの(防炎ラベル貼付)
  • 管轄:総務省消防庁(消防法)

防炎 シート メッシュシート 防炎ラベル

防炎性能に関しては、1類シートも2類シートもどちらも同じ内容となっており、防炎試験は必要で区分はありません。
異なるのは、強度(引張・ハトメ)などの「製品強度」の部分となっております。
すなわち、1類と2類の大きな違いは、製品強度 1類 > 2類 となります。

まとめ

  • 工事用シートには、主に「メッシュシート」「防音シート」「防炎シート」などがある
  • 「メッシュシート」には「1類」と「2類」があり、大きな違いは製品の強度である
  • 「1類メッシュシート」はシート単体の耐貫通性試験が必要で高耐久かつ通気性もあることから大型建築工事、長期工事に向いている
  • 「2類メッシュシート」はシート単体の耐貫通性試験はなく「2類相当品」と表示されている場合もある
  • 「1類」と「2類」共に防炎性能試験を合格した製品を確認して使用する

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ASNOVA編集部

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