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昨今の鋼材高騰の背景と対策について、解説します!

足場のTIPS

昨今の鋼材高騰の背景と対策について、解説します!

 鉄筋や鉄骨などの鋼材はマンションや事務所、商業施設、物流施設等を建設する際に多く使われる主要な資材です。鋼材価格が2020年から2022年に掛けて大幅に高騰し、現在も不安定な状況となっています。
本記事では、鋼材の価格が高騰した背景と今後の対策について解説します。

鋼材(鉄スクラップ)の価格高騰

 鉄スクラップの価格は2020年以降上昇し、2022年最高値となりました。2020年の最も安い時期から見ると3倍を超える値上がりとなり、その後一時下落したものの3万を超える高い水準が続いております。
スクラップ価格の推移
一般社団法人 日本鉄リサイクル工業会 価格推移表 「関東・中部・関西三地区平均」より

鋼材高騰の原因

コロナ渦の余波

 新型コロナウイルス感染症の大流行により、世界中のサプライチェーンに大きな混乱を引き起こしました。
パンデミック初期には、需要減少とサプライチェーンの混乱が重なり、価格は一時的に低下しました。その後、世界各国で経済活動が再開されると、産業界からの鋼材需要も急速に回復。再開時の需要の高まりは価格の急騰を引き起こし、業界全体として安定供給が求められる状況に至っています。

ウクライナ情勢

 2022年初頭から始まったロシアのウクライナ軍事侵攻により、紛争地域にある製鉄所の休止や港の封鎖だけでなく、ロシアへの経済制裁で輸出入が制限されました。ロシアはエネルギー大国であり、結果として世界中のエネルギー供給が不足し、鋼材も供給不足が顕在化、この供給不足が鋼材価格のさらなる上昇に拍車をかけることとなりました。

急激な円安

 円安は日本経済に様々な影響を及ぼしており、鋼材市場も例外ではありません。円の価値が下落することで、原材料の輸入コストが上昇し、その結果、鋼材の製造コストが上がる傾向があります。特に、原材料費の高騰は製品の価格に直接反映され、日本国内の製品価格の高騰につながります。

脱炭素化

 鉄鋼を作るには2つ方法があり、鉄鉱石や石炭を原料にする高炉と、鉄スクラップからつくる電炉です。電炉は高炉と比較し、CO2排出量が少なく、世界の鉄鋼業界では電炉シフトへと動いていて、鉄スクラップの需要・価格に影響を及ぼしています。
 また、高炉を使った鉄鋼製造において水素を活用し二酸化炭素(CO2)発生量を抑える「水素活用還元プロセス技術」を進めるなど、新たな製鉄技術の研究開発や設備投資が進んでいます。 このため、製鉄コストが増加し、鋼材の価格上昇につながっています。

鋼材需要と価格の見通し

 世界鉄鋼協会は2024年の世界鋼材需要が前年比1.7%増の17億9300万トン、25年については1.2%増の18億1500万トンになる見込みと発表しました。世界最大の需要国である中国の需要は横ばいが続くものの、インドなどが押し上げると分析、同協会は新型コロナウイルス禍をへて「24年と25年は成長軌道になる兆候がみえる」としました。需要増が持続する中、以上で挙げた要因が関連し、鋼材価格の不安定な状況が続くと予想されます。

足場調達の選択肢として

 新品の足場を購入する場合、初期費用がかなり高額となるため、足場調達に頭を悩ませる事業者も少なくないかと思われます。この解決の糸口になるのが足場のレンタルや中古材の購入です。
 ASNOVAの足場レンタルサービスは同業他社と比較してトップクラスの足場保有量・拠点数・顧客数を有し、「いつでも」「近くで」「安心して」借りられるよう努めています。
 また、レンタルから始めて購入に切り替えられる新しいカタチの足場調達サービス(ASNOVA GROWTH)もございます。
 さらに、ASNOVAが運営する仮設機材の買取と販売をネット上で決済できるECサイト「ASNOVA市場」にて、中古足場・中古仮設機材を購入することも可能です。

ASNOVAの循環型ビジネス

 上で述べたASNOVAの事業は循環型社会の実現に貢献しています。
世界的な課題である「カーボンニュートラル」の実現に向けて、エネルギーをクリーンにするだけでなく、CO2 の主要な排出源である産業の脱炭素化が非常に重要となりますが、今、日本だけでなく世界的にも「鉄鋼業は脱炭素化を実現するための大きなカギである」という意識が強まっています。
 ASNOVAは、大量生産、大量消費、大量廃棄の経済システムから脱却し、「モノを皆でシェアする」というビジネスモデルにいちはやく転換し、社会課題の解決にも貢献しています。

まとめ

 建築資材・鋼材の高騰は世界情勢や環境問題が深く関わっており、すぐに解消されそうにありません。価格高騰の波が落ち着く見通しがたたない今、足場資材をどう調達し、回していくのかがカギとなります。
ASNOVAはそんなお客様のニーズに応えるべく、トータルサポートを行っておりますので、是非ご相談ください。

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ASNOVA編集部

ASNOVA編集部です♪足場に関する豆知識や業界情報を定期的に発信しています!ちょっとした暇つぶしにご覧ください!

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